パチンコやスロットの借金を自己破産や債務整理する方法

投稿日:2017年12月13日 更新日:

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★この記事を読んでわかること
  • パチンコやスロット(パチスロ)が原因の借金滞納、クレジットカード未払いなどを、債務整理で解決する方法。
  • 個人再生や任意整理であれば、借金の理由を問われない。
  • 自己破産の「免責不許可事由」にあたるものの、実際には「裁量免責」で、パチンコ・パチスロが原因の借金も、返済免除が認められることも多い。

この記事では、パチンコやスロット(パチスロ)の借金やクレジットカード滞納などを債務整理する方法について解説します。
債務整理とは、“借金などの返済未払い・滞納を、減額や再分割、返済免除によって解決する手続き”です。
借金だけでなく、たとえばクレジットカードの一括払い、分割払い、リボ払いなども、債務整理の対象にできます。

現に返済滞納や未払いでお悩みの方は、「パチンコやスロット(パチスロ)の借金は債務整理できない」という話を聞いたことがあるかもしれません。
ですが実際には、ギャンブルの借金であっても、返済を減額したり、返済計画を長期分割に立て直せる債務整理手続きがあります。

具体的にどんな手続きなのか、チェックしていきましょう。

 

ギャンブルの借金は債務整理できない?任意整理や個人再生なら可能性も

「債務整理」と一口に言っても、実際には「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」と、いくつかの種類の手続きがあります。
このうち、“パチンコやスロット(パチスロ)の借金だと免責が認められない”と言われているのは、「自己破産」のみ。
他の方法であれば、“借金などの理由を問われない”ため、ギャンブルが理由の借金であっても、整理の対象とすることができます。

任意整理 … パチンコやスロット(パチスロ)の借金を減額・分割できる可能性あり

弁護士や司法書士が間に入り、債権者(貸金業者など)と交渉をして、将来利息のカットや遅延損害金のカット、返済計画の立て直し(分割)などを取りまとめる手続きです。
公的機関を通さない私的な債務整理となるため、原則として借金の理由を問われません。ただし、交渉において不利になってしまう可能性は考えられるため、債務整理に強い弁護士や司法書士に依頼するほうが安心です。

個人再生 … パチンコやスロット(パチスロ)の借金を減額・分割できる可能性あり

返済の元金を、場合により5分の1程度~最大10分の1程度に減額できる手続きです。また、残った分も3年~5年程度の長期分割とすることができます。
この個人再生は、裁判所の許可によって強制的に借金を減額する、かなり強力な手続きです。ですが、借金の理由について特に問われないので、ギャンブルの借金でも、個人再生で減額できる可能性があります。

特定調停 … パチンコやスロット(パチスロ)の借金を分割できる可能性あり

特定調停は、裁判所の調停委員が間に入って、返済についてのトラブルを仲裁する手続きです。返済の減額や再分割が期待できるかどうかは、場合により異なります。こちらも特に債務の理由についての規定がないため、ギャンブルの借金であっても、返済を減らしたり分割できる可能性もあります。

 

自己破産でも、“パチンコやスロット(パチスロ)が理由の借金”でも返済を免除できる可能性あり

債務整理の一つである「自己破産」は、“パチンコやスロット(パチスロ)の借金だと免責が認められない”と言われています。

これはしっかりした根拠があり、「自己破産の免責不許可事由」という、チャラにできない借金などの決まりがあるためです。この「免責不許可事由」の中に、ギャンブルなどの浪費による借金も含まれています。

ですが、だからといって絶対に、パチンコやスロット(パチスロ)の借金は自己破産できない…というわけではありません。

実際には、“裁量免責”という制度があり、担当する裁判官の裁量によって、パチンコやスロット(パチスロ)が原因の借金でも自己破産が認められる場合があります。
現実には、この裁量免責になるケースはかなり多いようです。

自己破産は、一定額以上の財産の清算が必要となるものの、「原則としてすべての返済が免除される」という、強力な債務整理手続きです。

「どうしても自己破産するしかない、でも借金の理由がパチンコだから、自己破産できないはず…」と思っている方も、実際には可能性があるということです。

自己破産しなくても済む場合もあります

借金の金額や、ご自身の収支バランス、返済能力などによっては、自己破産をしなくても「任意整理」や「個人再生」で済む場合もあります。
どんな債務整理の方法が良いかは、債務整理に強い弁護士や司法書士に、無料相談で判断してもらったほうが良いでしょう。自分で思っていたよりも、もっと簡単な方法で解決できる場合もあるかもしれません。

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パチンコ・スロットは、「勝って取り戻す」ことが今後はできなくなります

パチンコやスロットにハマってしまうと、「債務整理で借金を解決できる」と言われても、なかなかそうは思いたくない気持ちもあるのではないでしょうか。

「パチンコで作った借金だから、パチンコで勝って取り戻したい」
「債務整理をするなんて、負けを認めるみたいで嫌だ」
「自分はギャンブルの才能があるはず。こんなところで負けて終わるつもりはない」

…と、強気な気持ちになったり、夢を見たくなったりするものです。
ですが今後は、「勝って取り戻す」ことはまず期待できなくなるでしょう。

2017年8月24日、警視庁は、パチンコの出玉やパチスロのメダル獲得数の上限を、これまでの3分の2に規制することを決定しました。

警察庁は24日、パチンコの出玉やパチスロのメダル獲得数の上限を従来の約3分の2に規制する改正風営法規則を決定した。ギャンブル依存症対策の一環で、来年2月に施行される。

出典:パチンコ出玉「3分の2」に 警察庁、18年2月から規制強化:日本経済新聞

正式には、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則(平成29年国家公安委員会規則第9号)」という、かなり長い名前の規則となります。

この改正は、ギャンブル依存症対策や、遊戯障害への対策の一環として定められたようです。
「大勝して負けを取り戻そう」と思って、遊戯にのめりこんでしまう方を減らすために、「そもそも大勝できないよう、規制をかける」ということです。

ですので今後は、「パチンコやパチスロに勝って、負けを取り戻す」ということは、どんなに天才的なパチンカーやスロッターであっても、不可能になっていきます。

「勝てなくなることが、警視庁の決定によって決まっている」のに、まだ深追いをしてしまえば、損害は大きくなっていくばかりでしょう。
ですので、これ以上の損をしないためにも、パチンコやパチスロの借金を今のうちに債務整理して、パチンコ・スロットをやめるキッカケとしてみてはいかがでしょうか。

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