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ブラックリストでどこもお金を貸してくれなかったり、多重の借金を抱え総量規制でどこのカードローン会社からも借りられないなど、お金を借りたいけれど融資先が見つからないといった悩みを抱えている人は多いようです。
そういった方でもお金が借りられる『個人間融資』と呼ばれるものが、ここ数年急速に広がりを見せているようです。
『個人間融資掲示板』『個人間融資サイト』など数多くのものが存在しています。
中には悪質な闇金業者も潜んでいますが、あくまでも個人間でのお金の貸し借りを前提としたものなので、“安全”“安心”であると勘違いをし、利用する人が多いのです。
“安全”“安心”であると勘違いをし…と書いたのは、実際に被害に遭われている方がいるからです。
このページでは、最近問題になっている個人間融資のなかの『ヒトトキ融資』『ひととき融資』と呼ばれるものについて、その実態を調査し解決策などを紹介していきます。
ヒトトキ融資とは?
個人間融資でのお金の借り方は、掲示板などに書き込みお金を貸してくれる人を待つだけ、という簡単なものが多いです。
しかし、貸す側にとっては見ず知らずの人にお金を貸す事になりますので、“対面による審査”をおこない借用書を作成するのが一般的です。
一度も会わずに(対面なしで)お金を貸してもらえるケースは希。ですから、だいたいは同じ地域に住んでいる者同士でのやり取りとなります。
それでも、借金を返さない『借りパク』『借り逃げ』をする人もいますので、“担保”として肉体関係を条件に貸し付けを行う者もいるのです。
この個人間融資で肉体関係(性交渉)を貸し付け条件とすることを『ヒトトキ』『ヒトトキ融資』といいます。
ひとときの時間をセックスの相手として過ごすことを条件とすることから『ヒトトキ』と呼ばれているようです。
ヒトトキ融資の問題点や違法性について
ヒトトキ融資は違法なのか、どのような問題があるのかを調べる上で、まずは金利・利息について見ていきましょう。
個人間融資の上限金利は違法なものが多い
借金の利息の金利は法律によって決められています。『利息制限法』と『出資法』という法律です。
ここではわかりやすく解説するために、借金の元本を10万円未満と仮定してみます。
簡単にまとめるとこのようになります。
- | 利息制限法の上限金利 | 出資法の上限金利 |
---|---|---|
業者→個人 | 20% | 年20% |
個人間 | 20% | 年109.5% 1日あたり0.3% |
・個人間での借金の利息の金利の上限は年109.5%、1日あたり0.3%
・金融業者からの借り入れの利息の上限金利は年20%
たとえば、
業者が個人に5万円を貸した場合、30日後に821円を超える利息を請求することは『利息制限法違反』『出資法違反』となります。
個人間の借金では、5万円を貸し30日後に4,500円を超える利息を取ることは『出資法違反』となります。
ですから、いくら個人間であっても、法律で定められた上限金利以上の利息を請求してくるものは全て、“違法な闇金と何ら変わらない”といっていいでしょう。
そして個人間融資では、法定金利を超える利息での貸し借りが行われているケースが多いのが実情です。
ヒトトキ融資の最大の問題は性的被害
借り逃げ、借りパク防止のために、担保として肉体関係を条件に貸付を行うことを『ヒトトキ』と言われていることは、先ほど述べたとおりです。
でもじつは、はじめからセックスが目的で性交渉を条件に融資を持ちかけてくる悪質な人もいるのです。
狙われるのは主に女性がターゲット。
個人間融資掲示板などに「お金を貸して下さい」などと書き込むと、お金に困っているという弱みにつけ込み、お金を貸す見返りとしてセックスを要求してきます。
ヒトトキを条件に融資を受けましたが、避妊してもらえず着床はしなかったものの流産となってしまいました。
ある女性被害者(20代)による体験談
性行為の見返りにヤミ融資「ひととき融資」容疑 大阪・千早赤阪村職員を逮捕
違法な高金利で金を貸し付けたとして、大阪府警は5日、大阪府千早赤阪村職員の****容疑者(36)=堺市美原区大饗=を出資法違反の疑いで逮捕した。インターネット上で資金繰りに困っている女性を見つけ、性行為を条件に貸し付ける「ひととき融資」と呼ばれる違法な貸金行為を繰り返していたという。
これはごく一例です。
- 利息と称してセックスを要求される
- なにかと因縁をつけ利息を上乗せされる
- やり逃げされてホテル代まで払わされた
- 返済できない場合はセックスを要求される
- 手渡しによる返済で毎回セックスを要求される
- ハメ撮りを強要される
- 裸やセックスを盗撮された
- ハメ撮りや盗撮をネタに脅され、肉体関係を終わらせてもらえない
このような性的被害に遭っている女性もいるのです。
また、貸付や利息と引き換えに肉体関係を強要する行為は『売春の強要』となり、(民法第90条 公序良俗違反)となり犯罪です。
悪質なヤミ金だと言ってもよいかもしれません。
しかしながら、どうしてもお金が必要な女性は、どこからも借りられない場合、このような悪質なヒトトキ融資から借りざるを得ないというふうになるため、問題をより蔓延化させているのだと思います。最近ではヒトトキを専門とする輩もいるくらいです。
ヒトトキ融資の被害の解決方法
先ほど述べたとおり、『売春の強要』は犯罪です。
また、違法な金利を請求することも闇金行為です。
ヒトトキ融資は形を変えた闇金です。
このような被害に遭われている方は、元金も金利も返済する必要はありません。
不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない
民法第708条 不法原因給付
言い換えれば、ヒトトキ融資のような違法な貸し付けによって借りたお金は、返す必要がないということです。
お金がないため冷静さを失い、あなた自ら「ヒトトキ融資を条件にお金を貸して下さい。」と言って借りてしまったお金も、返済の義務はありません。
しかし、一般の女性では、相手との交渉・和解は非常に難しいでしょう。
警察に相談しても「個人間のお金の貸し借りは、民事不介入だから…」と言われ、まともに対応してもらえなかったという口コミも見かけます。
また、警察官によっては「借りた金は返すのがあたりまえ」という考えの人もいるようです。
そこで頼りになるのが、『闇金問題に強い弁護士・司法書士』です。
悪質な闇金、ヒトトキ融資の被害について、親身になって相談にのってくれます。
法的な知識と権限で闇金やヒトトキ融資の被害といった問題を解決してくれます。
警察に相談するのも、弁護士や司法書士を通した方が、警察も動いてくれやすいでしょう。
問題を解決せずにずるずると先延ばにしていると状況はますます悪化します。
悩んでいる方は、是非、弁護士や司法書士に相談しましょう。